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Abiding Love

第6章 Ⅵ



シュウが居た。
それが嬉しかったからなのか、いつの間にか私は泣いていた。
「嬉し泣きって事かな?」
そんな気持ちになる位私はシュウを...。

昂る感情を押し殺しながら、何事も無かったかのように教室へ行く。

『おかえり。使い魔見つかったの?』

「うん!」
「でも、気持ち良さそうに寝てたから...」

『起こさなかったんでしょ。』

バレてる?

「何で分かるの!?」

『の考える事位カンタンに想像つくね』
『ねぇ兄さん。』

『顔に出ているからな』

「カルラさんまで!?」

また今度使い魔を迎えに行けば会えると思っていたけど、すぐには迎えに行かない方がいいかな。

「あ。」
そもそも、偶然会えただけだもんね...
又会える確証はない。

『なんだ?』

「え!あ、生ハムのストック切れてたよ?」

『・・・なんだと?』
『シン!!』

『買って帰ればいいんでしょ?ホント人使い荒いんだから』

シンくんは悪態をつきながら私の頭をくしゃくしゃに撫でた

『ったく余計な事言わないでよネ。』

「ふふっ。」

『全っ然笑い事じやないんだケド?』

私はこの2人を嫌いになれない。
なんでかな?同じ血が流れているからかな?


────・・・血って思った以上に繋がりが濃いのかな



朝日が昇る頃ベッドに入る

「今日は嫌な夢みないですむかな」

すると、ノックと同時にドアが開いた

『まだ起きてるでしょ?』

「シンくん。」
「今から寝ようと思ってたけど、どうしたの?」

ベッドから出ようとするが、制される。

『すぐ済むから、起きなくていいよ。』

なんだろう?

『今日逆巻シュウに会ったよね?』

「えっ?」
バレてた

『答えなよ。』
シンくんは、私に背を向けてベッドに腰掛けた

「・・・会ったよ。」

『兄さんには言わないでいてあげるから、もう止めなよね。』

「一言も喋ってないのに?」

『会うこと自体が問題なんだ。アンタなんてさ』
シンくんがこちらに向き私の腕を掴んで続けた。
『こんなカンタンに掴まえられるんだよ。』
シンくんの顔が間近に迫り空いている手で思わず自分の口を隠す様に抑えた

『ククッ・・何されると思ったの?』
手の甲にシンくんの唇が触れる

『口よりも、もっと守らなきゃいけない場所あるんじゃないの?』




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