• テキストサイズ

Abiding Love

第4章 IV



「じゃあ、お言葉に甘えて。」
当たり前だけど潜り込んだベッドからはシュウの香りがして、安心する。

だけどレイジさんの話を聞くのが何故か恐い。

『そうですね・・・』
私がベッドに入った事を確認してレイジさんもベッドに腰を下ろした。
私に視線をおとす
『そんな顔をしなくても大丈夫です。』
『それともスバルがいない事が心細いですか?』

「えっ!?私じゃなくてスバルが寂しがってるんだよ!!」
確かにレイジさんの言う通り、スバルが居ないのは寂しいけど...。

『おや。そうでしたか』
レイジさんは、からかうように続けた。
『は独りで寝れますか?まぁ、私の部屋でも良いのですがアヤトが・・』

「アヤトが?」

『は寝惚けて私の食器や薬を乱暴に扱う。と言っていまして・・・』

「なっ!?」
「失礼な!確かに寝起きは寝惚けてるけど・・・レイジさんの大切にしてるモノ壊したりしないよ。」

『まぁ、実験台にはなっていただくかもしれませんがね・・ククッ。』

「シュウの部屋で大丈夫です!!」

レイジさんの手が私の頭に置かれた。

『もう何も考えずに、寝てしまいなさい。』

その手は優しく髪を梳く

「でも・・・」
まだ・・・聞きたい事・・・あって・・・・・・

『起きたら話しましょう』
『・・・おやすみなさい。』

レイジさんの声が遠くなる。

隠れなきゃいけない意味。
シンくんが【連れ戻す】と言った理由。
明日ちゃんと聞けるのかな?

シュウは、いつ帰ってくるのかな?
朝になっちゃうよ────・・・
もしかして、カノジョと一緒なのかな?明日は学校休みだもんね。

やめやめ!考えても仕方ない。
私には解らないのだから...。

・・────眠りの中シュウの声が聞こえた気がして
安心した私は、より一層深い眠りへと堕ちていった。



/ 38ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp