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Abiding Love

第4章 IV



何故シュウは私を見ていたの?
そんな私も目を逸らす事さえできなかった

シュウが解らない
当たり前だよね 自分の事も解らないのに...。

シュウ。やだよ 私を放っておかないで。

不思議な感情。

もしかして私はシュウに依存してるのかな?
スバルに依存するのは分かるけど、何故シュウなんだろう?
こんなに、シュウの事を意識した事なんてないのに・・・最近の私はおかしい。

だけど、もう1度あの艶かしいシュウを見たいと思った。
そうさせたカノジョをズルイとも思ったんだ
こんなに醜い感情は要らないのに
私は汚いね。

『オレは、そうは思わない。』

真後ろから聴こえるシュウの声

なんて都合の良い夢なんだろう。明晰夢?
薄らと瞼を上げれば背後から抱きしめられていた事に気付く

それがとても心地好くて思わず口元が緩む。

『何がおかしいんだ』と離れようとするから振り返り、シュウの首に腕を掛けて引き留める

────夢だもん。いいよね?

『・・・いいわけないだろ?』

少しだけだから...ね?

ダメだと言い張るシュウ
だけど構わず鎖骨に唇を押し付ける私。

チラリとシュウを見上げる

『なに・・?何がしたいわけ?』

怒ってる。
シュウが気持ちよくなってる顔をもう1度見たい。なんて言える筈がない

私は鎖骨に首筋にキスを繰り返す
そんな私に苛立ちを覚えたのかシュウは私を組み敷いた。

『いい加減にしろ──・・・って』
私の顔をまじまじと眺めシュウは楽しげに言う
『こんなんで顔赤らめるとか』

『外、出したくないんだけど?』
辛そうな表情、切なさを含んだ声に心臓が締めつけられた
咄嗟にシュウをぎゅっと抱き締める

『なぁ。一生オレの腕の中に居る気?』

そしてシュウは意地悪く笑う

悪くないかもしれないね。

シュウはあやす様に私の額に、首元に、唇を寄せた

心無しか夢の中のシュウは穏やかだった
私はそれが何よりも嬉しかったよ

────一生変わることも、終わることもない関係。

ヴァンパイア、家族、兄妹。

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