第3章 第1話 “出会い”
その途中、大柄の男にぶつかった。
男
おい、女。どこに目ぇつけて歩いてんだよ。
その男は私をジロリと睨みつけそういった。
ナギサ
どこって、ここだけど?
私はそう言って自分の目を指差した。
私のその行動にムカついたのか男は私私の服を掴み近くのお店の中へ連れて行った。
そして、男は私を放り投げるとそのまま馬乗りになり、殴り続けた。
すると、そこに1人の男が止めに入った。
タクヤ
おい、女だぞ!やめねぇーか。
男
あ?なんだお前。
タクヤ
その子から離れろと言ってるんだ。
そう言って男を私から突き放してくれた。
タクヤ
おい、ナギサ。大丈夫か?
ナギサ
うん、全然平気。
助けてくれた男の名はタクヤ。彼はこの島1番の強者。何とか男を引き剥がしてくれた彼にお礼を言うために彼の方を見ると、その後ろには昼に見たあの5人組がいた。その5人は心配そうに私の方を見ていた。
一方、タクヤによって突き放された男はまだ怒りが収まらない様子。男は側に落ちていたネックレスを拾いそれを振り回し始めた。