第3章 第1話 “出会い”
サンジ
ねーねー、お一人?一緒にご飯でもどう?
ナギサ
お誘いありがとう。でも、ごめんなさい。
なるべく人とは関わりたくなかった私は金髪の彼に断りを入れその場を立ち去った。そしてそのまま自分の家へと向かった。私の家って言っても借りてる家なんだけどね。
ナギサ
はー、憂鬱。
そう一人でぶつぶつ言いながらそのまま眠りについた。
〝ナギサ、あなたは自分らしく生きて。私はあなたに出会えて本当に良かった。〟
〝サラッ!待って!サラッ!!〟
ナギサ
はっ!
夢を見ていたようだ。私の大切な友達。サラの夢を…。
ナギサ
夕方か…。
外を見ると少し薄暗くなっていた。
悪い夢を見たせいか、外の空気を吸いたくなった私はまたあの丘へ行くことにした。私はあの丘が好きだ。なぜなら、あそこにいると余計な事を考えなくていい。そしてそこから見える海がとても綺麗なのだ。私は足早に丘へと向かった。