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小さな人見知りの大きな恋【D.Gray-man】

第7章 初任務-ただいまとおかえり。そして。-


「部屋に戻りましょうか。」
「そうですね。私今かなり眠いです。」
と言うとふわぁ…とあくびが出た。

コムイ兄さんが居る部屋を出て途中まで並んで歩く。


「明日午後3時、お部屋にいてください。」
「えっ?」
ウォーカーさんの突然の発言に少し驚く。

「お返事、です。さすがにこんな真夜中に急いで言うのもあれなんで。」
「あっ、ああ、そ、そうでしたね…!!はいっ、その時間なら部屋にいます!大丈夫ですっ!!」
「そうですか。分かりました。では僕こっちなので。おやすみなさい。」
と笑顔で去っていくウォーカーさん。

最後の笑顔は反則だ。

やっと熱が引いたと思ったのにまた顔が熱くなる。

……明日、早く来てほしいような。来てほしくないような。
そんな複雑な気持ちで部屋に帰った。



次の日。
私はウォーカーさんに告白したことをリナリーに報告するのを忘れていたので、朝御飯を食べ終えてからリナリーの部屋に行った。

ノックすると元気な返事と共にがちゃ、とドアが開きリナリーが出てきた。

「あ、ニナ帰ってきたんだ!お帰りなさい!」

昨日コムイ兄さんに言われたときにも思ったが、お帰りと言われるとやっぱり嬉しい。自然と笑みがこぼれる。

「ただいま!昨日の夜中帰ってきたの。」
「そうなんだ!初任務、お疲れ様。で、どうしたの?用事はこれだけじゃないよね?」

「じ、実は……。」




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