• テキストサイズ

小さな人見知りの大きな恋【D.Gray-man】

第9章 第五話 幸せはそう長くは続かない


「ね、ね、アレン君になんて告白されたの??」リナリーがすごく興味津々に聞く。

「ふふ、いわなーい。」

「えーっ!何でよ、いいじゃない。恥ずかしがらないで?」
「別に恥ずかしいわけじゃないよ。」

リナリーが、じゃあなんで教えてくれないの?と言わんばかりの顔で見てくる。

「だって、アレンさんが私にくれた言葉は私だけのものだもん。リナリーにはあげない。それに、誰かに言っちゃもったいない気がするし。」

「えーっ!もー、そんな風に言うってことはよっぽど嬉しかったんだね。」

「……うん。」
今でも思い出すだけで胸がじんわり温かくなって、すごく幸せな気持ちになる。

「とにかく、おめでとう。これからも仲良くね。」
と言って部屋を出たリナリー。

時計はもうすぐ7時を指す。
アレンさんを待たせるのは悪いから早めに行っちゃおう。

私は部屋を出て食堂へ向かった。



なんとか一人でも注文ができるようになり、料理を運んで席につく。
アレンさん、遅いなぁ。
もうとっくに7時は過ぎてる。

遅れるような人じゃないと思うんだけど………。

私は少し不安になり、アレンさんの部屋に様子を見に行こうとして席を立ったとき、アレンさんが急いで食堂に来てくれているのが見えた。


「す、すみません……。少し遅れてしまいました….。」
大量の料理を運んできたアレンさんが私の向かいの席に座った。

どうやらもう注文は済ませたみたいだ。
/ 121ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp