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小さな人見知りの大きな恋【D.Gray-man】

第9章 第五話 幸せはそう長くは続かない


「いえ、全然大丈夫です。コムイ兄さんとの話長引いたんですか?」
私がそう聞くと、アレンさんは少し戸惑ったような顔をした。

あれ、私、なにかまずいこと聞いちゃった?
どうしようかと思っていると、アレンさんの表情はいつもの優しい表情に戻っていた。

「はい、まぁ…。」
でも受け答えが曖昧。なんだかバツが悪そうに答えてる。


なにか、あった?
聞きたいけど、あんまり踏み込んじゃダメかなぁ…。

気になるけど、私に言わないってことは別に言わなくても良いような事なのだろうか…。

うーん…、と悩みながら夜ご飯を口にしていると


「ダメさー、アレン。彼女に隠し事しちゃ。」
ラビさんが料理を持って私の隣の席に座った。

「ら、ラビ!?どうしてここに…と言うか!!!なんで僕らの関係を知っているんですか!?」

「見てたら分かるさー。アレン、しょっちゅうニナちゃんの部屋出入りしてるし、一緒にご飯食べるやくそくしてんのも見えたさー。」

「そ…そうなんですね…。」
アレンさんががっくり、と肩を落とす。ばれるの、やっぱり恥ずかしいのかなあ……?

「でもアレン。この事だけはちゃんと言えよ。二人のこれから、いや、教団のこれからにかかってるんさ。」
普段おちゃらけた顔しか見せないラビさんが急に真剣な表情になる。

「………わかってます。」
「ならいいさー。やっぱり俺はラブラブな二人の邪魔をする趣味はねえんでじじいと食べてくるさー。」
と言ってラビさんはどこかへ行ってしまった。
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