• テキストサイズ

小さな人見知りの大きな恋【D.Gray-man】

第8章 第四話 date


「えっ、やっ、だ、大丈夫です!!あの、珍しい色だなぁ~と思って見てましたので……。」
はは…、と(きっとひきつっているであろう)笑顔でごまかす。

「え、でも、そんな高くなさそうですし……。」
「ほ、ほんと、大丈夫です!!え~っと……あ!ウォーカーさん!そろそろ切符買って来ないと……!私買って来ますねっ!!」
と、その場からダッシュで逃げ出す。

「はぁっ…、はぁっ…。お、思わず逃げてきちゃった……。」
駅につき、息を整える。

あのままあそこにいたら絶対ウォーカーさん買ってくれてた……。
私ウォーカーさんに何もしてあげれてないのに、私ばっかり何かしてもらって…、申し訳なさすぎる。

あの髪飾り、欲しかったなぁ……。

ぼんやりそんなことを考えながら切符を買いに行った。




「すみません。」

「お?さっき妹に逃げられてた白髪の兄さんじゃねーか。どうしたんだよ。」

「あ、あの子妹じゃないです…。彼女なんです。それで……。」

「え!彼女に逃げられちまったのかい!?あっちゃ~!兄さん一体何したんだよ!」

「い、いや逃げられたわけじゃないです……。それよりこれ、ください。」

「お、この黄色いリボンかい?」

「はい。」

「じや、(日本円で)450円な。」

「えーと…、はい。」

「450円、確かにいただいたぜ。ほら。」

「ありがとうございます。では…。」

「彼女にあげるのか?」

「あ、はい。さっき欲しそうな目で見てたので…。」

「大事にしてやれよ。」

「はい。ありがとうございました。」
/ 121ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp