• テキストサイズ

【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~

第24章 松野たちの補習 ~another story~


「あー、科学難しー!」

 俺は首を傾げながら堂々と叫ぶ。

「確かにね……私も嫌いなんだ」

 松野ちゃんも控えめに返してくれた。そんな話をしていると、徐々に人が集まってきていた。残り10分で始まる科学の補習なのだが、俺は腕を組み頭を机へ付け寝そべっていた。そして眠かった。

「あのさ……やる気あるの?」

と松野ちゃんが聞いてくれたが、俺は、

「ないよー、だってめんどいもん。でも来なきゃ怒られるじゃん」

とやる気がない声で返した。

「ほら」

と松野ちゃんの持つプリントをチラ見し見ると、それは科学の問題用紙と解答用紙だった。俺はすぐに起き上がり、

「えっ、いいの!?」

と驚く。松野ちゃんは、

「嫌なら見なきゃいいでしょ。私は一応昨日のうちに復習とかしたし。まあ赤点以上ならギリギリ取れると思ってるから」

と言ってくれた。俺は、

「まじでー! うっわっ、めっちゃ嬉しい! 実はさ、問題用紙とか失くしちゃって……」

と正直に言い、松野ちゃんから用紙を受け取り読み始めた。その問題用紙には松野ちゃんが頑張って解いた筆記体の文字が沢山書いてあった。

(こんな頑張って書いてある問題用紙初めて見た……)

 見ながら思わず感心をしてしまった。
/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp