【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第22章 松野たちのすれ違い ~another story~
俺の言葉と行動で冷静になったのか、松野ちゃんは俺の方を向いて、
「ごっ、ごめん……」
と謝った。恐る恐るだが俺は松野ちゃんの肩から手を離し座る。その後色々な想いも募り、
「いや、俺の方こそごめんな……水族館の時は何も考えずにあんなことしちゃって……声だけかければよかったのに。でも俺、見ちゃったんだよあの後、松野ちゃんがチョロ松と会ってるの。おみやげ屋にいる時にガラス越しから見えたんだよ。それでその時にチョロ松からなんかもらってただろ? でさ、そのもらってる時の松野ちゃんの顔が嬉しそうでさ……もしかしたら俺とのこと言って、慰めてもらってたのかなって。だからコンビニでもさ、俺だけ特別とか嫌だなって思っちゃって。だからあの時逃げちゃったんだ。ほんと色々とごめん。ちゃんと話せばよかったな」
俺は思っていたことを全部松野ちゃんに伝えた。ペンギンショーのこと、チョロ松と会っていた時の松野ちゃんのチョロ松に対する笑顔のモヤモヤ、コンビニの件。言っていくうちに照れが止まらなくなった。松野ちゃんはそれを聞いて、
「そうだね……話しあえばよかったね。あー、スッキリした!」
座りながら背伸びをしていた。俺はその言葉を聞いて、
「俺もスッキリだー! よし、この話は終わり!」
と両手をあわせて一度、パンッと音を鳴らした。
(もういいさ。松野ちゃんとまた仲良く話せればそれで。幸せだ)