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【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~

第22章 松野たちのすれ違い ~another story~


 その後、心が軽くなったのか、

「いやー……てかさ、あれ何もらってたの?」

 軽快に松野ちゃんに質問してみる。あの時の距離からでは渡している姿は確認できたとしても、一体何をあげているのか分からなかったからだ。しかも、チョロ松にははぐらかされたし。

「あっ、あれ? あれは……」

 松野ちゃんは校外研修でチョロ松からもらった物をポーチに付けていたので、俺に見せてくれた。

「なんかガチャガチャで1回目にいいのが出なくてあげるって言わ……」

「あー!!!」

(これってあの時押し入れで見たチョロ松のと一緒じゃん!)

 思わず驚いた表情で大きな声を上げてしまった。

「ちょっ、おそ松くん、ここ図書……」

「チョロ松のやつ……レイカにあげるやつ、松野ちゃんにもあげてたのかよー」

 俺は腕を組み言う。松野ちゃんは、

「えっ、レイカって?」

と聞いてきた。俺は、

「ん? あぁ、レイカってのはチョロ松が追っかけてるアイドルでね。たまたまこの前、この缶バッチとおんなじようなのを見つけたんだよなー……レイカ宛ての手紙と一緒にさ」

 さらっと話す。その話を聞いた松野ちゃんからは、

「えっ、チョロ松くんってアイドル好きなの?」

という質問をされた。俺は一応、

「えっ、松野ちゃん知らなかった? あいつ、ドルオタだよ」

と真顔でそう言った。

「そうだったんだ……知らなかった……なんか意外」

 松野ちゃんはチョロ松がアイドルオタクというのを分かっていなかったというのが今分かった。
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