【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第22章 松野たちのすれ違い ~another story~
ワークの問題を解き始めて数分……チョロ松が未だに来る気配はなく、気まずい雰囲気が続いた。そんな中突然、
「おっ、おそ松くん! なっ、何かあるなら言って下さい!!」
と松野ちゃんがなんの前触れもなく言い始めた。
「えっ、どゆこと?」
俺は驚き、意味が分からないので聞き返してしまった。
「だからあの時……校外研修のこととか私もう気にしてないし。後コンビニでのこととかさ……なんで帰っちゃったの? もうさ……ああもうなんなの!? 私が悪いことしたなら謝るしだから……」
(えっ、ちょっ……)
「ちょっと待って!」
徐々に声が大きくなっていく松野ちゃんに対して、そう言いながら俺は立ち上がり、机越しに両腕を伸ばして松野ちゃんの両肩に手を置いた。そして一言、
「まずここ、一応図書室だから……」
と言う。が、
(あっ、また不意にこんな風に触っちゃった……)
と後悔も生まれた。