第18章 EP洛山3 元々ヤンデレでした?
レオ姉に連れられて、教室へと戻った僕。
よくよく思い出してみると、征十郎って元からヤンデレじゃね?
っていう行動は原作でもしてたね。
「ねぇ、聞いてるの? 一葉ちゃん!」
「へっ?」
そして、そんなことを考えていたものだから、レオ姉の話など当然聞こえているわけもない。
「もう!」
頬をぷくっと膨らませて怒る姿はとても可愛らしい。
見た目美人で中身可愛いとかレオ姉恐るべし。
「ごめんごめん。今度買い物でも付き合うからさ。・・・・・・っでなんだっけ?」
「仕方ないわね。」
レオ姉はオフの日は雑貨屋巡りをしていると見た記憶があったので、苦笑いでそう答えてみる。
そのことについてはもう聞いた後だったのかな?
すんなり許してもらえた。
「征ちゃんのことよ」
「征十郎が何?」
レオ姉が言いたいことの意図を掴めずにきょとんとすると
「もしかしたら、アナタに何か感じるところがあったかもしれないの」
それはつまり、キセキとかみたいな?
「何かって何?」
「それはわからないわ。でも! そうだとしたら、さっきぼーっとしてたのもアナタを観察していたからで説明がつくもの!」
レオ姉はそう力説するけど、あの目は絶対そんな感じじゃない。
原作の時だって、黛さんを勧誘する時は普通の僕司さんでしたよ?