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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第4章 雨のち晴れ?


俺は遥を教室に残して外に出る。
「立ち聞きをするなんて趣味が悪いね、真太郎。」
赤司が物陰から突如姿を表す。
「お前に言われたくないのだよ。赤司。」
俺は眼鏡を人差し指と中指でクイっと押し上げる。
「お前に今、僕から宣言しておいてやる。遥は僕のものだ。必ず手に入れる。」
赤司の眼は片方が変わっている。一人称も俺を真太郎と呼ぶところも。
「遥は''もの''ではないのだよ。俺は忠告してやろう。あいつはお前の思い通りに行くような女ではない。」
俺は赤司を睨み、通り過ぎた。
「俺は、遥をあいつから守るのが使命なのだよ。」
教室に置きっぱなしだった鞄を手に体育館に向かった。








「''もの''じゃないか…笑えるね真太郎。僕の思い通りに動いてくれるよ。彼女なら。」
僕は腹の底から湧き出てくる笑いを口を抑えて堪えた。
おそらく、真太郎以外のメンバーも彼女に好意を持っていると思う。
僕が目をつけた''もの''は必ず手に入れる。
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