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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第4章 雨のち晴れ?


征君が必要に応じて『僕』を使うところは授業中に発言をしたり、生徒会長としての発表する時以外は聞いたことがない。まさか…二重人格?
「お前もそう思うか、遥」
「わわ、真ちゃん⁉︎」
いつの間にか真ちゃんがいた。
「頭の中で考えていることが口に出ているのだよ。」
真ちゃんは間抜けだと後で付け足した。
「いや、驚きを隠せずについ…」
私はあははと苦笑いをする。
「俺も初めて聞いた時は驚いた。後、気づいたか?」
「何を?」
「目の色が片方変わるのだよ。」
確かに言われてみれば、赤色からオレンジ色に変わっていたような…
「今度気をつけて見てみるよ。」
私は真ちゃんに笑って見せた。
真ちゃんは私の腕をいきなりグイッと引っ張り、抱き締めるような体勢になる。
「な、何?」
「あっちの赤司にはくれぐれも気をつけろ。油断すると支配される。これは忠告なのだよ。」
耳元で忠告され、私はコクリと頷いた。
「あ、ありがと。真ちゃん。」
「俺はお前の為に忠告してやったまでだ。」
そう言い残して、教室から出て行った。
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