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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第4章 雨のち晴れ?


誰かがカーテンを開ける音が聞こえる。
眩しい…寝れないよ…
私は寝返りを打った。
「如月さん、学校遅刻しちゃいますよ?」
私は目を覚まし、起き上がる。
部屋に看護師さんが起こしに来てくれたみたいだ。
「ありがとうございます。」
私はベッドから降りた。
母が持ってきてくれたのであろう鞄と制服が置いてあった。
置き手紙が置いてあり、『時間割合わせておいたから』
と一言だけ書かれていた。
私は制服に着替えて、部屋を出ようとしたが昨日の日記の事が頭から離れなかった。
私はベッドの横に置いてある机の引き出しから日記を取り出し、鞄に入れて部屋を出て行った。


学校はここから近く、すぐに行けるところだった。
「あれ、遥っち?」
病院を出てすぐに後ろから声をかけられた。
「お、おはよ」
私の心臓はもう破裂寸前だった。
「なんで、この道に?」
ワンコに聞かれてしまった。こいつ結構鋭いからどうしよう…あやふやな嘘で騙せそうにないし。
「じ、実は、病院に薬を貰いに来てて。」
「風邪でも引いたんスか?」
「ちょっと、喉が痛くなっちゃって…もう大丈夫なんだけどね?」
「お大事にッス!あ、一緒に学校行かないッスか?」
「うん。」
どうにか隠し通せたみたいだ。これが、征君だったら騙せてなかった。
心の中で一息ついた。
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