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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第3章 部活以外は1人になりたい


「放っていかないで!遥っち!」
涼太は走って私を追いかけた。
「女の子が暗い中1人で帰っちゃ危ないでしょ!」
涼太が私の腕を掴んだ。
「ちょっと、走っただけじゃん。私ごときにみんな注目しないよ。」
私はヘラッと笑って見せた。
「俺は…注目してるッスよ?油断しちゃうと俺、遥っちの事しか考えてないッス。」
涼太は照れくさそうに笑った。
「涼太、君は悲しみを背負って生き続けることができる?」
「それはどういう意味ッスか?」
涼太は不思議そうに聞いてくる。
「さぁ?」
私はいたずらっぽく笑って見せた。涼太が私の事を知るのはまだまだ先の事になるだろう。
「あ、私この道真っ直ぐだから。ありがと、涼太。」
私はお礼を言って涼太と別れた。


遥っちと別れたあと、俺は彼女で頭がいっぱいになっていた。
彼女に俺の好意は伝わったのか伝わってないのかよくわからないし…
あの言葉「悲しみを背負って生き続けられるか…」
俺なら、出来るだろうか。絶対に出来やしない。
あの言葉にはどんな意味が込められていたのだろうか。
遥っちは以外とロマンチスト?いや、ありえない。彼女の事を未だに掴めない。でも、きっとあの言葉には裏がある。涼太は確信したのだった。
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