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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第3章 部活以外は1人になりたい


「ただいまー」
私は靴を揃えてリビングに入った。
「おかえりなさい、手洗った?」
母が夕飯の支度をしながら聞いてくる。
「手、洗ってくるね。」
私は洗面所に向かった。洗面所で手を洗い、流す。
私は自分の顔を鏡で見た。目が赤くなっている。
涼太に捕まる前まで泣いてたからかな、我ながら弱虫だなと思う。
友人に『尊敬してる』なんて言われたら嬉しいよ。でも、嬉しいって思ってしまうときっと自分を苦しめてる。きっと辛い思いをしてしまう。
私は自分の部屋に行き、部屋着に着替えた。

「遥、ご飯。」
母が私の部屋まで言いに来た。
「はーい。」
私は涼太とのことは考えないようにした。





私は夕食を食べ終えて、携帯を開いた。
さつきから届いたメールを開く。内容は…
『これからよろしく!
大ちゃんが迷惑かけたらすぐに言ってね?懲らしめてやるんだから!』
さつきらしいメールだなと思った。
私はまだメールに慣れてないので、
『よろしく!何かあったらさつきに言うね?』
とだけ返信した。

「遥、何かあったの?随分とにやけてるけど?」
母は食器洗いしながら聞いてくる。
「初めて、女の子の友達が出来たの。」
私は照れながら母にさつきのことを言った。
母は嬉しそうに私の話を聞いてくれた。
「遥には友達が沢山いるのね。バスケが上手な男の子達と、さつきちゃん。貴方が嬉しそうに話すからお母さんももう一回青春したいな。」
母は羨ましそうに私に微笑んだ。
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