• テキストサイズ

糖分過剰摂取症候群【銀魂】

第12章 接


青い顔して俯いた朱里ちゃんを部屋に招き入れて。
ソファまで誘導する。
座るように促してから、台所に向かう。
お茶の用意をする新八に声を掛けると、
「朱里さん、大丈夫なんですよね?」
こっちも青い顔してやがる。

「沖田さんと何かあったのかな…」

「何もねェよ」

「だって、何かいつもと違いませんか?」

「かも、しれねェな」

「何でアンタそんなに落ち着いて、」

「悪ィな、新八……席、外してもらえるか?」

以前もあったな、こんなやり取り。
俺はあのとき、頭に血が上ってて。
「帰れ」と強い口調で言っちまった。
でも、今日は。
そんな気にならない。
あんな顔見せられたら。

どう守ってやれば救えるのか。

そっちに意識が集中する。
救うなんて、おこがましいのか。
俺が救われたいのか。

どっちでも構わねェ。

「後は銀さんに任せます」
新八は湯呑みを乗せた盆を手渡して。
「朱里さんの湯呑み、新調しましたから」
そう言ってから、頭を下げた。



「朱里さんをお願いします……銀さん次第ですからね」







責任重大じゃねーか、オイ。

/ 249ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp