• テキストサイズ

糖分過剰摂取症候群【銀魂】

第30章 探


「私達を頑なに家に上げたくないようだけど、何か疚しいことでもあるのかしら?」

じゃあ、逆に聞きますけどね。
何でそんなに、食いついてくんの?
普通の黒猫に。
艶々の毛並みが綺麗ではあるけど。
手触りが、俺のお気に入りではあるけれど。

「理由?そんなの、簡単じゃねーか…」

てめェ等を、家に上げたくねェからだ。
俺は二度寝がしてェんだ。
だから帰れ。
猫なら『写真』撮って送ってやるから。
ベストショットを厳選してやるから。
もう、それでいーじゃん。

「猫が怖がるから、帰ってくんない?」

敷居を跨ぐ前に、引き戸を閉めて。
鍵を閉めてしまえば、終わると思ったのに。

「逃げんのか?」

引き戸が閉まらないように足を置き。
お妙が俺を見上げる。

「何を隠してんだ?」

何をって、何も隠してませんケド?
女に隠し事したって、バレるし?

「疚しいこと、あるんだろーが!」

右フック、鳩尾に入ったァァァ!

「グフッ……テメ、ふざけんな!」

人が下手に出れば、手荒な真似しやがって。
何でも拳で解決できると思ってやがる。

「フフ、お邪魔しまーす」

軽く、俺の言葉をスルーして。
うずくまる俺の横を、四人の女が通りすぎる。


猫、逃げろ。

そいつらは危険だ。

四人集まれば、何とかの知恵って。

マジ、危ねェから。

/ 249ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp