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糖分過剰摂取症候群【銀魂】

第25章 傍


和室で着替えを終えて、服を渡す。
洗濯を始めて、掃除を同時進行。
俺は改めてソファーに座る。
ババァに挨拶するときみたいな緊張か。
それとも、ただの性分か。
回遊魚じゃねェんだから、座ってればいいのに。

「俺が、昼飯作るか」

銀さんは家事分担制、賛成派だから。
朱里ちゃんが、掃除と洗濯するなら。
俺が、飯を担当。
ついでに風呂掃除もしちゃうけど?

「朱里ちゃん、昼は何食べたい?」

拭き掃除に真剣な背中に声を掛ければ。

「坂田さん特製なら、何でも」

振り向く笑顔は幸せそうで。
やっぱ性分なんだと、妙に納得する。

「ん~、何にすっかな」

思案しながら、朱里ちゃんの頭を撫でて。
冷蔵庫の中身を確認するために、部屋を出た。
何作っても喜ぶって、知ってるけどね。
腕を奮って、美味いもの、食わせてやりてェじゃん。
銀さんがモコミチに負けないって。
教えたいじゃん。
新八と神楽には黙ってるけど。
実は冷凍庫に、隠してる食材がある。
普通の鮭だけどね。
これが、俺の手にかかれば。
皮まで美味しく食べられる。
冷凍ご飯。
これも、俺が握れば。
美味しい握り飯になる。
両方、焼く。
凍らせておいた、出し汁もある。
海苔を細く切って。
白ごま振りかけて。
わさびはチューブだけど。
綺麗に盛って、出し汁もかければ。
小料理屋の賄い、出来上がり。

焼おにぎりの出汁茶漬け。

酒飲んだ後の、贅沢飯。
イヤ、素面だけど。
きっと気に入ると思います。

だって、俺が作ったんだもん。

美味くて、当然。

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