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プリズム◇黒子のバスケ夢小説

第8章 番外編 高尾の憂鬱


大方何でも読めちゃう俺だけど…
読んだ本が範囲外すぎて眉を寄せた。

何つーかコレは…

一昔前に流行った“マーマレード●ーイ”のような内容だ。

平凡ヒロインが、多数の男性に言い寄られる逆ハーとも言える有り得ない世界観の中、やたらキスシーンの多い…そぅ、恋に飢えてる感じの本。

だからこそ、感じた。

違和感。

真澄はどっちかっつーと男性向けのアクションが多い本が好きだ。
数日前、“進撃の●人”にハマっていたぐらいだ。

(う~ん、友達に恋の相談でもされた…とか?)

意図を見つけられない俺は、気乗りしなかったものの充電器をぶっ刺したまま光っているスマホを覗き込んだ。


──“キスする場所に隠された深層心理”


ってΣΣ待てえぇぇ!!!!

Σ何!?どー言うコトぉ!?

き、キスって…!?ΣΣあの“キス”か!!?///

俺は目を凝らし文章を追う。

頬は、親愛。
額は、祝福。
髪は、思慕。
瞼は、憧憬。


耳は…“誘惑”。


かなりイカガワシイ深層心理だな、オイ!!


他にも、喉が欲求だとか、首筋は執着だとか!
過激すぎ!?

背中なんて“確認”だぜ?
んなとこに唇落として、一体全体ナニを“確認”するつもりだよぉ!!
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