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プリズム◇黒子のバスケ夢小説

第5章 屋上


<リコ視点>

肩に手を置いて満開の笑顔を向けると、伊月君の思考が飛んだ。

顔には“…何で、バレたんだ?”と書いてある。

そりゃぁ、幼なじみだし?
ポーカーフェイス気取ってても、雰囲気とかで解るでしょ。
伊月君は真澄に特別優しいもの。

「なら、“アンタ達”からしたら真澄の罰則は、棚からぼた餅ね。やっぱり、このままでの採用は出来ないなー。」

「…じゃぁ、紺乃の罰則は無しで良いんじゃねーの?ιマネージャーなんだし、ソコまで俺達に合わす必要ないんじゃないか?な、伊月!!」

「あ、あぁ…。」

あら、私がそんな言葉に“うん”と言うとでも?

それじゃ、面白く無いじゃない!!

「よし!私が責任を取るわ!!」

胸をトンと叩けば、2人の顔は引きつった。

「私が責任を取って“アンタ達以外で”お婿さんを探す!…例えば、私達が負けたチームとか、日本一になったチームとか!」

「Σな!?」
「何、だと…!?ι」

日向君と伊月君は顔色を変えた。
それはもう、色んな感情が渦巻いた感じの。

ふふっ、良い顔するじゃない?

でも、これはあくまでも“例え”。

そう。例えばの話。

だって、

達成できなくて、
全裸で告白しなきゃいけなくて、
自分達が勝てなかった相手に、
好きな子を盗られるなんて…

最悪なシナリオじゃない。



「リ、リコ…お前は、可愛い妹分をそんな…簡単に…」



簡単に?

“くれてやるのか”って?

まっさかー☆

「だから“例えば”って言ったじゃない!そもそも“私が責任を取る”って言ったんだし、私がコレ!!って認めた男が見つかるまで真澄はずーっと私のモノよv」

ニパッと明るく答えれば、何処か安心した2人。

ありゃりゃ。
肩の力抜いちゃってー、そこで落ち着かれちゃ罰則にならないじゃない。
そりゃー、私が認めた男なんて簡単に現れやしないだろうけど…?

ん?

なら、

「一層、私が嫁に貰ちゃう?他国へ行けば女同士でも結婚できるし!」

私の言葉に2人の顔が青く染まる。

「「それも冗談にならない!!ι」」

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