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プリズム◇黒子のバスケ夢小説

第3章 帰り道1


<火神視点>

いつも俺が座る指定席に、紺乃がいた。

今朝の事で若干気まずさを感じたが…
目が合った以上、無視するわけにもいかず声を掛ける。

「…何で此処にいんだよ。」

紺乃は嫌がる様子も無く、

『黒子君が甘い物を奢ってくれるって言うから…』

と、答えた。

「お前、また人に集って…」

…って、黒子?

「Σぐおっっ!?」

今まで気づかずにいた為、急に現れた(ように見えた)存在に一歩、飛び退いた。

「何で“また”いんだよ!ι」

「僕が座ってる所に君が来るんです。」

『黒子君はココのバニラシェイクが好きなんだってさ。今日は2人共、期間限定の桜シェイクだけどね♪』

すました顔で話す黒子と、シェイクを奢ってもらった為か、はたまた味が美味かったのか、テンションがやや高めの紺乃。

「聞いてねぇし!つーか、どっか違う席行けよ。」

「いやです。先に座ってたの僕達ですもん。」

『と、言うか…見る限り、店内は満席で空いてる席すら無いってば。席、詰めてあげるから座んなよ。』

「仲良いと思われんだろうが…!!」

『別に、私は仲良くしたいけど?』

「…ΣΣ!!、おま…朝と言ってる事が全然違ぇーじゃねーか!」

『やーね。私は“和を乱したら許さない”って言っただけですよ?黒子君と連携プレーしてる試合を見たところ“それ”もう、は解決したと思ったんだけど?』

紺乃は荷物を抱え、席を一個詰めた。

潔いその姿に戸惑っていると、紺乃は子供を相手にするかのように座席をポンポンっと叩いて催促する。

『どーぞ。』

「…ッ、あ゙あ゙ー!!くそッ、わかったよ!!座れば良いんだろ!!」

(気にしてんのは俺だけかよ!!)

俺は半ばヤケになり、机にバーガーの山を置くと、ドカッと椅子に凭れかかった。
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