第9章 世界を知るために。
シュウ『紅炎、僕、アル・サーメンと戦わなければならない。・・・・・だから、協力して欲しいんだ。世界を守るために』
一国の皇子にいきなり持ちかける質問にしては大きすぎるがそれも承知の上で話している。
紅覇『アル・サーメンが仕掛けて来たときに僕逹もシュウと一緒に戦うってこと?僕はいいけどどうする?炎兄、明兄?』
いきなりの頼みごとに少し悩む紅炎逹だった。そして紅炎がシュウに条件をつけてきた。
紅炎『戦うのは元々そのつもりだだがその前にシュウ、お前の事を教えろ。・・・・・アルマトランの事を俺たちに教えろ!』
また紅炎は興味津々の目で見つめてきたのだった。だが、シュウもそう簡単には折れなかった。
シュウ『そう簡単には、僕は話さないよ。自分の故郷は。・・・・・けど、いずれ全ての国の偉い人達が集まってアルマトランの事を知るときは«一つの運命»として必ずくると思う。』
そう言うと、一旦は話がまとまったと言うことでシュウは次に行く国の場所を決めようとしていた。
紅炎『本当にアルマトランのことは話すつもりなのだな?』
シュウはうんっと頷いた。その姿には妙に信じられるらしく、それ以上は何も聞かなかった。
シュウ『次は・・・・・・・何処へ行けば良いのだろう。シンドリアはもう平気だし、』
真面目に悩んでいると紅覇がシュウに近づいてきた。
紅覇『ねぇ、次の目的地に悩んでるの?だったらさ、僕今から«マグノシュタット»っていう国に行くんだけど、一緒に来る?』
マグノシュタットは魔導士の国と言われており立派な一つの国として成り立っている。
シュウ『マグノシュタット?』
紅炎『止めておけ、あそこはいくらマギのお前でも同盟など組んではくれぬぞ』
紅炎はそう言うがシュウはある魔法の事を調べたいらしく、マグノシュタットに行こうとしていた。