第18章 アルマトランの記憶 ~仲間~
シュウ『ダビデは・・・まだ僕のことを諦めてないよね。
僕の力はすごいから・・・だったら僕、死んだほうが・・・いや、違うよね?・・・・・・。・・・・!?』
シュウは何か異変を感じたのかベットから思いっきり立ち上がった。その衝撃でココルはビックリして起きた。
シュウ『・・・・・・やっぱり、聞こえない。ね、ねぇ、なんで答えてくれないの?【我らが父よ】』
シュウは何度も同じ名前を繰り返し、何度もイル・イラーの名前を呼んだ、が、何も感じない。
ココル『くぅ~~ん?』
その瞬間、シュウは膝から崩れ落ちた。
シュウ『聞こえなくなった・・・我らが父の声が、イル・イラー様の声が!な、なぜ?まさか、既にダビデに』
シュウは混乱したまま何度も呼んだ。シュウは神の子。唯一、この世界を造った創造神、イル・イラーの声が聞こえる者。
シュウ『イル・イラー様の声が僕の支えだったのに、い、いなくならないで・・・僕の前から!!』
叫んだ途端、研究室の扉が開いた。そこには、ソロモンたちの姿だった。
ウーゴ『シュウ?どうしたんだい?大丈夫なの?』
ソロモン『っ!聞こえているのか?シュウ!?』
シュウ『・・・あ、あぁ!イル・イラー、様の声が』
明らかにシュウの様子が変わってしまった。