第9章 世界を知るために。
誰かに肩を捕まれてすごくビクッと驚いてしまい慌てて杖を取りだし後ろを向いた。
???『よぉー、相変わらずおっかねぇ警戒心だな。』
後ろを向いた瞬間、杖を握ってた力が弱まった。そして何だか恐ろしい顔になった。
シュウ『ジュ、ジュダル?』
そう、シュウの前に立っていたのはあの日、バルバットの時以来。実に半年ぶりの登場だった。
ジュダル『おいおい、何だよその顔は?』
ジュダルが顔をしかめるシュウにジュダルはその顔を覗かせるようにシュウの顔を覗いた。
シュウ『なんの用?、僕忙しいんだけど。』
ジュダル『つれねぇーな、忙しくねぇーだろ。俺はお前に用があんだよ!ついてきな、』
そう言われてジュダルに無理矢理手を引かれて煌帝国の宮廷へ連れていかれた。
シュウ『離せよ!ジュダル。』
シュウの言葉に耳を傾けずただ前に進むだけだった、ならばと思い自分で進む足を止めようとした。するとジュダルが舌打ちをしてシュウの顔を見た。
ジュダル『あーもう、大人しく付いてこいよ!』
そう怒鳴られてシュウは目がボヤボヤし始めた。
シュウ『お前、僕に・・・一体何した!』
だが、答えを聞く前に意識を失ってしまった。