第9章 世界を知るために。
剣を向けられる中、彼の後ろから人影が何人も居るのが見えた。
シュウ『う、嘘だろ!』
シュウが見た光景、剣を向けている彼と同じ赤髪の集団がいた。簡単に数えると10人以上いるかも
シュウ『モルジアナに皆そっくりだな、モルジアナがあんなに強いのにこいつら全員相手にしたらさすがの僕でも死ぬよ!』
シュウは仕方がなく杖を構えるとシェヘラザードが前に立った。
シェヘラザード『貴方達、止めなさい。彼は知り合いよ。』
シェヘラザードは彼らの前に立ちシュウを庇うように杖をたてた。
シェヘラザード『ごめんなさい、私が急に外へ出てしまったから心配しているのよね。ムー、皆も下がって、彼は知り合いよ。』
シェヘラザードがそう言うと後から来たファナリスの奴等が帰って行ったが一人だけ残っていた。
ムー『シェヘラザード様、彼は?』
彼はムー・アレキウス。ファナリスの血が入っているシェヘラザードに長く仕える男。
先程来たファナリスの奴等からには団長と言われている。
シェヘラザード『驚かせてごめんなさい。ムーの事は私が謝るわ。』
頭を下げようとするシェヘラザードを見てシュウは焦りとにかく止めた。
シュウ『あぁ、やめてください。僕は大丈夫だからさ!・・・ね!』
シュウの言葉にシェヘラザードは頭をあげた。ムーも安心したようにため息をついていた。