第9章 世界を知るために。
シュウの言葉にイラついた盗賊達が剣を取りだし刃を向けてきた。
盗賊『おらぁ、てめぇらさっさとあのガキを捕まえろ!!』
盗賊達がシュウに襲いかかるとシュウは杖に気を纏い軽く凪ぎ払った。
盗賊『何だ!このガキ、強ぇーぞお前ら奥の手だ、やっちまいな。』
すると盗賊達は金属の武器を取りだし力を込めた、そしてその金属から雷が出てきたのだ。
シュウ『あれって、魔法道具?普通の人間が持っているなんて、これも世界の異変が影響しているの?しかもあの魔法道具、黒い!?』
容赦なく襲いかかる雷に一発避けると雷が建物にぶつかり爆発してしまった。その爆発に人々が困惑してしまった。
シュウ『まずい、これ以上当たらないようにしないと!!シバ、力を貸して、』
シュウは動きを止め両腕を胸の前にクロスさせ一気に開いた、その瞬間シュウのボルグが変化し触手のような物が現れた。
シュウ『八つ首の防壁[ボルグ・アルサーム]』
昔教えてもらった技、だが完成ではなかったようで雷を押さえただけで消えてしまった。
シュウ『っく、何でできないんだ。とりあえずここで手間をかけるわけにはいかない。
氷雪の空間[ザルグ・クライセス]』
その瞬間、冷気が流れ盗賊達に足が凍り付いた。それにより動きが止められ動けない状態になった。
シュウ『今のうちに怪我人を命の魔法で治そう。』
そういって怪我人一人を治すことができた。その間に警備隊が来て盗賊達を捕らえてた。シュウはその警備隊を避けるようにしてその場を離れた。