第9章 世界を知るために。
シンドリアを出たシュウは世界を知るためにまず、レーム帝国に向かうことにした。
シュウ«レーム帝国は200年の泰平続いてきた大国、その理由はレーム帝国にはマギがいるから、200年間生きる伝説のマギなら世界の異変、アル・サーメンの事を知っているかも知れない。»
シュウはシンドバットに貰った地図をギュッと力を入れ、船の目の前のレーム帝国を見つめた。
シュウ『よし!上陸!うわ~、でっかいな、』
上陸をしたシュウは初めて見る光景に目を光らせていた。
シュウはとりあえずレーム帝国をまわることにした。
シュウ『まずは、レームを知らないといけないんだ!・・・とても広くて都市で分かれているっていう。』
レーム帝国で買った地図を見ながら都市を巡った。そしてシュウはレームの中心都市レマーノに到着した。
すると、広場が何だか騒がしくシュウは気になって広場に歩き出した。
シュウ«何の騒ぎだ?»
そしてシュウが見た光景は悲惨なものだった、広場に盗賊の一味が暴れ、一人が倒れていた。
盗賊『くそ!何してやがる。さっさと馬車を呼べ!』
だが見た限り盗賊ではなく人拐いらしい。元々レーム帝国は奴隷国家になっていて裏では奴隷が沢山いるという。
レームの住民は警備隊が来るのを待つように何もしない。そんな状態に嫌気が差したのかシュウは杖を持って前へ出た。
盗賊『何だ!ガキ、てめぇも奴隷にしてやろうか?』
シュウ『汚れた存在は排除しないとね。』
そういってシュウは杖を構えにっこり笑った。