第8章 半年後
この国を出ると決めたシュウはシンドバットはとりあえず理由を聞くことにした。
シンドバット『何故、この国を出るんだ?』
シュウ『僕はこの世界を知りたいんだ。バルバットとシンドリアしか知らないからね。』
旅に出る人の理由がほとんどはシュウと同じ理由だが勘のいいシンドバットはそれだけの理由じゃないとこを悟った。がシンドバットはあえてなんとも言わなかった。
シンドバット『旅に出るのはいいが、アラジン達に伝えるのか?』
だがシュウはシンドバットの質問に首を振った。アラジン達に何も言わないで行くと言う。
シンドバット『本当に、それでいいのか?』
シンドバットの質問にシュウは頷いてシンドバットに背を向けてそのまま歩いて言った。
すると、ジャーファルがシュウとは、別の方向から走って来た。
ジャーファル『シン!一体何処に言ってたんですか?いい加減自分で仕事をしてください。』
ジャーファルの言葉に観念するシンドバットだが様子のおかしさにジャーファルはすぐ気づいた。
ジャーファル『シュウさん、どうしたんでしょうか?何かあったんですか?』
ジャーファルが気にし出すがすでに王宮にシュウの姿は居なかった。
アラジン『行くよ、ヤムさん。えーい。』
ヤムライハ『駄目よアラジン君、全然水面に移ってないじゃない。』
アラジンとヤムライハは今、シンドリアを写し出す水と光の魔法に挑んでいたが、炎を得意とするアラジンには使うのは難しかった。
ヤムライハ『いい?よく見ててね。』
お手本に水と光の魔法を作り出した。するとアラジンはあることに気がついた。
アラジン『あれ?ヤムさん、これ、シュウ君じゃないかい?』
アラジンは港のいる一人のアイコンをタッチした。今シュウが港にいることがわかりヤムライハに頼んで港に走り出した。