第18章 アルマトランの記憶 ~仲間~
名前を呼んでくれたことにソロモンはひとまず安心した。
ソロモン『良かった、シュウ、体に異常はないか?どこか苦しいところとかもないか?』
・・・・・また沈黙になった。まるでシュウ本人の反応がかなり鈍ってしまったみたいだ。だが、無理もない
シュウ『・・・ウーゴ、僕はどのくらい・・・眠っていたの?』
ウーゴ『っう、え~と、聞いて驚かないでね。あの事件からね・・・もう“5年”の時が経っているんだよ』
ウーゴの言葉にシュウはだいぶ混乱した。
シュウ『・・・・・・・5・・・年?そんなに、僕は・・・』
そんなことはないと思いたかったが現にシバやソロモンの姿に少し違和感があった。少し大人になった気がした。
シバ『まぁ、実感はないと思うけど本当だよ!』
イスナーン『シュウが眠っている間にレジスタンスはかなり変わったぞ。その事も教えてやらないとな』
話によると、5年前。あの事件の後ダビデは再び拠点を変え姿を消した。そして、ダビデの行方が分からなくなったことで異種族を操るグヌードの支配が弱まり異種族たちをレジスタンスに入れることができたのだ。
アルバ『そんな繰り返しでもう5年さ』