第17章 アルマトマンの記憶 ~存在意義~
シュウを助けてから約丸一日。手当ては完了し、寝かせている。
アルバ『・・・・・まだ目が覚めないなんて、一体どうしたら。やはり後遺症でしょうか?』
ウーゴ『まぁ、あれだけいい気に使われていたんだ。無理もないよ』
アルバとウーゴは眠っているシュウの顔を見てため息をついた。
ソロモン『今は、ダビデたちは来ない。安心しろ』
突然大広間にソロモンが入ってきた。ソロモンの隣では心配そうに落ち着かない様子のココルがいた。
アルバ『ココル、ごめんね。まだ目が覚めてないの。もう少し早かったら』
ソロモン『助けられたと言う保証はないぜ。・・・ってシュウはまだ死んでねぇー!目覚めねぇくらいで大げさなんだよ。』
ウーゴ『うん、そうだね。大丈夫だよアルバ』
ウーゴは励ますようにアルバの肩を叩いた。それでアルバは少し元気になった。
アルバ『そうね、彼はそんなに弱くないものね。ありがとう!』
アルバの言葉にウーゴとソロモンは少し笑顔になった。
アルバ『目が覚めるまでここにいるから何かあったら教えてね。』
そういってアルバはシュウの隣に座ってお茶を飲み始めた。
ソロモン『ここは、アルバに任せよう』