第17章 アルマトマンの記憶 ~存在意義~
シバ『・・・っう、っは!!ここは』
ソロモンとアルバの願いが届いたのかシバは頭を押さえながら落ち着いて周りを見渡した。そこには変わらず背を向けるダビデの姿と戦いの音があった。
シバ『ソ、ソロモン、皆・・・っく!皆のために頑張らないといけないのに!』
シバは重たい体を杖で支えながら起こしダビデを見つめた。
ダビデ『時間の無駄であったがまぁ、神の子の力をこの目で拝見ができた。レジスタンスの奴等にもう用はない。始末せよ』
そういってダビデは杖をシュウに向けているのか下に傾けた。魔導士だからこそ見えるルフが集まってきている。
シバ«やっぱり、あれでシュウを!?»『っく!ダメ!!!!!』
すると、いつの間にかシバはダビデの腕をつかんでいた。その小さな手で杖を持っているダビデの右手を押さえていた。
ダビデ『ほぉ、目が覚めていたか少女よ。』
シバ『シ、シュウにこれ以上何かをしてほしくない!だから止めるの・・・私が!!』
するとシバのボルグが出てきてダビデと距離をとった。そしてとある念を込めボルグから8つの触手のような物体が出てきたのだ。
シバ『はぁぁぁ!!』
そしてシバの謎のボルグの触手はダビデの右手を叩き杖を離した。