第17章 アルマトマンの記憶 ~存在意義~
文字が刻まれている壁に着いたソロモンは息を整えながら壁の文字を読んだ。
*我の力が少しずつ奪われていく。そして神の子も我と同じく力を奪われていく。マギよ、我はこのような運命になるために魔法を与え神の子を作ったのだろうか?*
その文字はマギであるソロモンに問いかけていた。
ソロモン『そんなことはありません。間違った世界を俺たち、レジスタンスが正します。』
ソロモンは自分の思いを壁の文字に向かって話した。すると再び文字が刻まれた。
*500年ほど前から我の力は少しずつだが消えていた。それは神の子を作っていた頃と一致しない。恐らく神の子の力も奪っている者の仕業であろう。*
まるで神と話しているみたいでソロモンは少しワクワクしていたが好奇心を押さえ再び問う。
ソロモン『レジスタンス一同はシュウの居場所を探しています。どうかお力添えを!!』
*北の辺境。少し肌寒く、辺りは絶縁結界がある。そしてその建物の中心部には神の子がいる。その近くにはあの男も。*
その文字を呼んだ瞬間、ソロモンは足に力を込めてすぐその場を離れレジスタンスに向かって飛び出していった。
ソロモン『見つけられた。北の辺境か!!』
アルバ『ソロモン!!!』
アルバはソロモンに向かって手を振っている。それだけじゃなくレジスタンス基地本体を動かしソロモンを迎えに来てくれたのだ。