第17章 アルマトマンの記憶 ~存在意義~
シュウ『絶縁結界が張ってあるのに、魔法が使えるということは、今は解けていると言うこと?でも、杖が・・・う~ん。』
杖を取り上げられているシュウはでたらめに手のひらを前につき出した。
シュウ『熱魔法[ハルハール]』
すると、熱風が出てきた。魔法が使えたのだ。
シュウ『う、嘘!もしかしたら出れるかもしれない。やるしかない・・・っうぅ!!!』
急に頭が痛くなった。その時、全てを知った。
この音波は絶縁結界の一部を剥がし僕に魔法を使わせる。そしてその時に集められたルフやマゴイを何処かに何かをしている。
シュウ『もしかして、我らが父を殺すため!?』
シュウはまた怒りが込み上げてきた気がした。イル・イラーを殺そうとしているという真実を知ったシュウはその答えしか考えられなかった。
シュウ『なら、無理に魔法は使わないようにしないとっ!あ、頭が・・・無理にでも使えって?』
魔法を使っても使わなくても音波は強くなっていく。この音波の制御はダビデがしているのだろう。
シュウ『っは!?この音波、もしかしたらソロモン達に居場所を伝えられるかも。音魔法でなんとか』
シュウはその日から少しずつ外に音波を起こす作業を始めた。あとはソロモン達が気づくかどうか、時間の問題だった。