第16章 アルマトランの記憶 ~真実~
ウーゴが言い放った言葉にシュウは少しゾクッとした。
シュウ『ダビデ・・・って、僕の力を使ってた人?』
ソロモン『ああ、そうだ。ルートを変えた方が安全かも知れないがその代わりグヌードについたとき、思考能力を奪われた異種族たちが助かるかどうか』
本来助けるべき異種族の命をルートを変えることで失ってしまうかもしれないという。
アルバ『どうしましょうか?ルートを変えるべきなのか。』
悩むアルバにシュウはソロモンたちに近づいて言った。
シュウ『このまま進もう。』
意外な答えにソロモンたちは驚いた。
シュウ『僕・・・・・強いからね!僕を優先しないで異種族の方を優先してよ!それに会ったとしても僕の力で返り討ちにしてやるさ!』
その言葉に納得したのかソロモンは少し間をおいて『わかった』と言って大広間に向かった。
ウーゴ『シュウ、ダビデ老は強いよ。神杖をつかい僕ら大がかりでかかっても倒せないかもしれないくらいだもん。』
シュウ『何言ってるの?僕は神の子だよ?どんな奴が来たって大丈夫さ!』
そういってソロモンについていった。
でも、力強い言葉とは裏腹にシュウは心の中に一つの不安があったことを、誰も知らなかった。