第16章 アルマトランの記憶 ~真実~
その夜。グヌードを破壊し、一つの任務が終わった彼らは羽目を外すため大広間でゆったりと過ごしていた。
ファーラン『にしても相変わらず逃げ足だけは早いアルなぁ~。』
ワヒード『うるせー逃げてはねぇーぞ。』
セッタ『全く、クールじゃないぞ。』
皆は次の指示があるまで自由なため自由に過ごしていた。しかし、今回初めてグヌードの任務に参加したシュウは少し席をはずしていた。
シュウ『・・・・・・・』
シュウはグヌードを動かすためだけに使わされている子供達のことを考えていた。
その考えは、ダビデに扱われていたときの恐怖とこのままいたらどうなっていたかという恐ろしい想像にまで変わっていた。
シュウ『・・・・下手をしたら・・・僕も、あんな。』
ソロモン『なっていたって?』
突然のソロモンの声に驚き振り向いた。
ソロモン『お前の気持ち、分かるよ。でも前を向くしか道はないんだ。お前も少しはそろそろ考えな』
そういって大広間に戻って行った。
シュウ『・・・・あの言葉、どういう意味なの?』
シュウにはまだその言葉に意味を理解できなかった。