第15章 アルマトランの記憶
ソロモン«思わず外へ出てってしまったけど、ようやく場所がわかったんだ!行くっきゃないだろ。»
ソロモンは先程読んでいた書物を握りしめとある遺跡に向かっていた。
ソロモン『その遺跡に行けば、少しはシュウのことがわかったりするんじゃないか?』
ソロモンは急ぎめに浮遊魔法で遺跡へ飛ばしていった。
シュウ『ソロモン、何処行ったんだろう。』
書簡を出たシュウは大広間に戻って一人ポツンとたたずんでいた。
イスナーン『どうした?しょんぼりして』
セッタ『どこか具合でも悪いんです?』
元気がないシュウにイスナーンとセッタは心配していた。
シュウ『ソロモンがどこか一人で行っちゃって、理由を聞きたくても無視するし、僕の事嫌いなのかな?』
ウーゴ『名付け親なのにシュウを嫌うはずはないよ。』
大広間に入ってきたウーゴはシュウに視線を合わせるためしゃがみこみシュウにとあるペンダントを見せてきた。
ウーゴ『シュウ、完成したよ!』
ウーゴはシュウにペンダントを渡した。紫色の氷柱にような形をしていて氷柱の中には小さな装置がついていた。
シュウ『これ、くれるの?』
ウーゴ『あぁ、それをつけていれば君の体は大丈夫。魔法を使っても苦しくないよ。』
シュウ『・・・・・あ、ありがとうウーゴ!』
シュウはそのペンダントをかけた。その日からずっと外すことはなかった。
ソロモン『はぁ、はぁ、つ、着いた。ここだな』