第15章 アルマトランの記憶
シバ『すっかり奥に来てしまったわ、けどもう少し奥を行こう。』
シバはソロモンとは少し離れた爆発で飛んだ破片が散乱している所へ来ていた。
シバ『う~ん、何も無さそうね。«そもそも、爆発して砕けた破片に何かあるわけない»』
ため息をついて戻ろうとした時、あるものを見つけた。
シバ『あの洞穴・・・・・怪しい気がする。調べて見ようかしら。』
シバは岩が積み重なってできた洞穴に近づいた、そこには一人の人影。
シバ『っあ、誰かいる、子供?私より小さい。もしかしたらグヌードを動かす子供!』
シバはその子に近づいた。男の子だった。かなり弱っていたのか、咳き込みながら目をつぶっていた。
男の子は傷だらけでボロボロの服を来ていて黒髪で3つ編みをしておりその3つ編みの一部が赤と白に染まっていた。
シバ『この子!?かなり弱っている。私の魔法で治せるかな?』
シバは杖を取りだし男の子に魔法をかけた。
シバ『この子、杖を持ってない。きっとどこかにあるはず。探したいけど一人で置いていけない。』
シバはその場に座り込んで治療を進めた。
シバ『ソロモンたちを呼びたいけど、大丈夫。多分いないと気づいて探してくれるはず。』
シバは杖を置いて壁に寄りかかり男の子の様子をみた。