第12章 ティトスとシェヘラザード。
ー翌日ー
モガメット『結論から言う。マグノシュタットはレーム帝国と【開戦】する!!』
朝早く大聖堂府に集められた学院の生徒達に告げたモガメット。
生徒『開戦?レームと戦うのか?』
生徒『嘘だろ!』 『勝てるのか?本当に』
学院の生徒達からは不安と恐怖の声があげられていた。
そもそも、話は・・・・・・昨日の夜中だった。
一人でモガメットの所へ行ったティトスは自らの正体をあかしモガメットに助けを求めたのだ。
ティトス【僕はまだ・・・・・・死にたくありません】
シェヘラザードに告げられた、命の時間。アラジン達と共にいられない悲しさ、それが全てティトスには重すぎた。
それ以前に彼は・・・・・・・人間ではなかった。
ティトスはマギ、シェヘラザードによって作られた人形だと言うこと。シェヘラザードは自分の肉と骨のひとかけらに魔法をかけ続け作ったのがティトス。しかし、外で生きられるのはかけた魔法の10分の1。その時間がもうすぐ終わろうとしているのだ。
ティトス『僕が死んだ後に生きている人達の事を考えるとたまらない気持ちになる。何故僕だけこうなんだ。』
孤独に悲しむティトスのルフは黒く渦巻いていた。
ティトス『もう僕に、生きてる価値は・・・・・・ない!!』
そしてその渦巻いている気を沈めようとするとティトスのマゴイが変化したまるで全く違う人のように。
???『下がりなさい、マグノシュタットの長老よ。』
その言葉に明らかにティトスじゃないことに気付き警戒していた
モガメット『誰だ、お前は。』
シェヘラザード『私は・・・レーム帝国最高司祭、シェヘラザードです。』