第12章 ティトスとシェヘラザード。
その日からティトスはボーッとする日が増えた。
そして三日間のゼミも終わり普段授業に戻ろうとしていた。そしてその授業が終われば卒業が上級魔導士への進級だった。
今日はスフィントスが自炊をしているようだ。
アラジン『うわぁぁ~!美味しそう。』
その光景はとても賑やかで楽しい場だった。けど、ティトスの孤独が消えない。
【あなたの役目ももうすぐ終わりね。】
シェヘラザードの言葉が少しずつ重くなっているまるで日に日に重圧が強くなるように。
マルガ『ティトスお兄ちゃん、あのね、待っていてくれる?私が大きくなるまで待っていてくれる?私ね、ティトスお兄ちゃんにいっぱい恩返しがしたいんだ!だから5年後、10年後、私が大きくなるまで・・・ずっと!』
マルガの思いやる言葉を聞いてティトスはマルガに抱きついた。
ティトス『あぁ、わかった・・・待っていよう・・・5年でも、10年でも・・・・・・・僕は・・・・・・』
そして夜中、ティトスは家をでて学長の部屋に向かったのだった。