第12章 ティトスとシェヘラザード。
アラジン『じゃあ、今日も報告をしよう!』
今日も約束通り皆でゼミの内容を話し合った。そしてその夜、ティトスの方も
シェヘラザード『ティトス、今回のゼミの報告をして』
ティトス『はい、シェヘラザード様。マグノシュタットではダンジョンにしかないはずの魔法道具が街に溢れています。そして何故ダンジョンにしかないものを生産できているかという点ですが彼らは本当の魔法道具を手に入れたことにあるようです。』
ティトスの説明に驚くシェヘラザード。それもそのはず、マグノシュタットにはダンジョンを攻略したとの報告がないからだ。
ティトス『入手経路は不明ですが12年程前です』
さくさくと説明するティトス、そして報告は終了した。
シェヘラザード『やはり、マグノシュタットが魔法道具を賊に横流しにしてレームを脅かそうとしているのなら、私は・・・黙っていません。
そしてその調査が終わったら・・・あなたの役目も終わりね。』
シェヘラザードの言葉にティトスは一瞬脱け殻になったように固まった。
シェヘラザード『だってそうでしょう。あなたの役目はレームを脅かす東の脅威の正体をつきとめる事・・・安心して、後は任せて。』
ティトス『そう・・・・・ですか、もうすぐ終わり、ですか』
シェヘラザード『かえっておいで、残りの時間できだけの事はしてあげる、他の子も皆、そうしてきたのよ。』
ティトスは孤独を無理矢理押さえるように黙り混んだ。そしてそのまま孤独を隠すようにしてシェヘラザードに挨拶をし通信をきった。