第12章 ティトスとシェヘラザード。
«私が世界を作ってから800年が経った、800年という長い時間にもかかわらず、人間達は特に理不尽をなくす活動をしていない、というより私が望んだ理想と離れてしまっている。人間達はとある塔を作り異種族達の思考能力を奪い殺しあっていた。»
«異種族が白目を向き出させ唸りながら自分達の同じ種族を貪っていた。その塔は私が彼らに与えた神杖を使っていた。そしてその神杖と小さい子供や若い青年を使い思考能力を奪う音波を流していた。»
«私は、人間は欲望のままにしか動けない種族だと思った、正しき人間なんていないのだろうかとしかし、諦めかけた時に一人の男が後ろに大勢の人間をつれてきて魔法で空を飛びその塔を破壊し始めた。そして異種族を解放したのだ。私はそんな姿に感動していた。彼は伝説の魔法使い、私が作った神の子とはまた違う。そんな存在。その名を私はマギと知った。その男はそれからどんどん仲間を集め、異種族を解放させ領地を奪い理想郷を作ろうとしていた。»
«そして私は驚いた、その塔から奪った神杖を異種族の長に渡したのだ。私はこんな光景を待っていたのかも知れない。»
«しかし、あの塔を作り出した人間達は土地をまわっていく間に神の子の存在を知られてしまい、あの人間達は遺跡をしらみつぶしに探しついにその遺跡を見つけられてしまった。世界の創造神なだけに今の世界に出れない私は神の子を汚れた人間達に奪われてしまった。»
«神の子だけに、その力は人間を超越している程の子のため私はどうしても神の子を汚れた人間のために使われたくはない、だからこそ私はあのマギに祈るだけであった»