第12章 ティトスとシェヘラザード。
ーマルガの家ー
シェヘラザード『それはおかしいわ、マグノシュタットと組織に繋がりがあるのなら・・・とうに煌帝国と手を組んでいるはずよ!』
ティトスは今、レーム帝国の方へ今回のゼミの事を報告をしていた。
ティトス『あの、シェヘラザード様、組織とは?』
シェヘラザード『何でもない・・・報告を続けて、ティトス・・・・・』
少し、気になるがそのまま報告を続けようとするとマルガがやって来た。
マルガ『ティトスお兄ちゃーん!』
ティトスは焦る表情を見せ、慌ててレームの通信機を押さえたがその声はシェヘラザードの耳にしっかりはいっていた。
シェヘラザード『何?今のは・・・』
シェヘラザードに言ってなかったようだったティトス、少し躊躇しながら話した。
ティトス『例の一件のマルガです。』
正直に言うとシェヘラザードから
シェヘラザード『ティトス、5等許可区の件・・・私はまだ許していないわ。はぁ、その子と暮らしてどうするの?楽しければ楽しいほど後悔するのはあなたなのよ。』
シェヘラザードの言葉に少し暗くなり間をおいて返事をし、通信機をきった。
そしてマルガと一緒に寝ようとした、マルガはぐっすり眠っていたがティトスは全く眠れず手に凄い汗をかいて掛け布団をグッと握っていた。