第12章 ティトスとシェヘラザード。
そして、最後の一つは海の中にあった。
生徒『先生!このあと1つの丸印が海になっていますが、これは?』
クレーメンス先生『あぁ、ここは海底洞窟の中にあったのだ。我々はいくつかのグループに分け上級魔導士達に調べてもらったのだ。その時偶然見つけた洞窟だったのだ。』
先生の発言に生徒達は困惑していた。だが、そんなことはどうでもいいシュウは先生に問いかけた。
シュウ『それで、その遺跡にはなんと書いてあったんですか?』
クレーメンス先生『驚きのことだったよ、我々はトラン語のことをそんなに学べなかったためそんなにわからなかったが一部の解読に成功したのだ。そしてその内容が
«人間は世界で一番弱く愚かな種族であった、しかし弱いからこそ手を取り合って生きていける素晴らしい種族でもあった。だから私は人間達に魔法を授けた。そして私はその力をうまく使い荒れた世界を変えてくれることを願って。»
ーという内容だった、』
遺跡に書いてあった事の意味がシュウ以外には理解ができなかったようだった。
生徒『一体、どういう意味だったのだ?』
だが、解読できた内容はそれだけではなかった。