第11章 新たな仲間と戦いの火種。
ー夜中ー
アラジン«ティ、ティトス君。夜中にどうしたんだろう?禁固室、抜け出して平気なのかな»
突然訪ねてきた事に驚くアラジンだった、するとティトスは申し訳なさそうに小声でしゃべった。
ティトス『・・・・・けがは、もういいのか?回復魔法を使える魔導士が治療魔法をかけたと聞いたけど・・・・・』
アラジン『うん!もう大丈夫だよ!』
アラジンはティトスの不安な心を消すように笑顔で答えるが・・・・・
ティトス『魔導士同士の決闘なら、いざ知らず・・・・・無抵抗の君に攻撃を・・・・・本当にすまなかった。』
暗い感じはなおらなかったけどあの事を話に来てくれた事にアラジンは少し嬉しくなっていた。
«まさか、この人もマギ!! »
するとティトスは眠っているシュウの方に目を向けた。今も少し苦しんでいたが昼間ほどではなかった。
アラジン『っあ、シュウ君なら大丈夫だよ!』
アラジンはティトスに気にかけるがティトスはまた申し訳なさそうな顔になってしまった。するといきなりアラジンに聞いてきた。
ティトス『・・・・・ユナン、それとも煌帝国のジュダル?君はどちらの手の者だ?・・・・・僕はレーム帝国のマギ。シェヘラザード様の・・・・・密命を受けた配下の魔導士だ。』
ティトスは質問と同様、自分の事を話してくれた。だが一番驚いたのは彼自身がマギではないということ。
アラジン«ちょっと残念だな~»
するとティトスは袖を巻くってアラジンに腕についている宝石を見せた。