第11章 新たな仲間と戦いの火種。
アラジン視点
『王よ・・・・・王よ。』
『王の中の王ソロモン王よ。今、世界はひとつになりつつあります。あなた様の偉攻です。』
大勢の人々が片手を胸の前におき敬意を表していた。
そして、その王の隣にも
「あなたの他に志した者すらおりませぬ、このような途方もない、素晴らしい夢を・・・・・」
『本当に、そうおもってくれるか?』
「ええ、このように・・・・・数多の国が、信仰が・・・そして種族が、互いの過去を許し、理解し合い・・・・・あなたと言う一つの大いなる器に身を委ねようなど・・・・・」
だが、そんな賑やかな景色は一瞬で黒くなり絶望の争いへと変わった。
黒ルフから作り出した生命体を魔導士が操りどんどん朽ち果てた姿に変えていく。
『魔導士達が許せなかったか。』
そして空から黒い触覚のようなものが降りていき触れた瞬間、何もかも黒ずみに変えてしまった。
アラジン『っは!・・・・・またあの夢。』
«魔導士とそうでない人が憎しみ合う、同じ事が起きれば世界が終わる。僕はそれを止めたい。カギはこの国にある気がするんだ »
アラジンはティトスのことを考え出した。
アラジン«あの人もマギなら・・・・・それを調べに来たのかな?»
『いや、それはないかな。僕は他の三人とは違うし、三人だけじゃない。アリババ君やモルさん・・・・・ここでは誰とも、僕は違うから。』
そういってアラジンは切なそうな目で月を見つめていた。
すると、扉が開いた。そこにはティトスの姿があった。