第11章 新たな仲間と戦いの火種。
寝ているはずなのに風が吹いているのを感じる。そして人の気配も。
ソロモン『いいのか?明日、忙しい日なんだろ?』
そう、自分の深層意識の中だった。シュウはあの日以来たまに自分の深層意識に入り込みソロモンと話していた。
シュウ『ソロモン、そろそろアルマトランの魔法技術を思い出したいんだけど。』
ソロモン『シュウ、そんな急いでも良いことないぜ、それにまだ早いんじゃないのか?』
アルマトランの魔法技術とは、シュウがソロモン達と一緒だった頃、最強のマギとして作りすぎたアルマトランの魔法とその一部の記憶を一つの水晶にしてこの世界に来るときに害がないようにウーゴに預けて貰っていたのだ。
ソロモン『確かに、アルマトランの魔法技術は持っているけど・・・・・大丈夫か?もう渡しても。』
シュウはまっすぐな目でソロモンを見つめて意思を表していた。
ソロモン『だいたい、この水晶にはお前にしか扱えないいにしえの力もあるんだぞ。それでも・・・・いいのか、アルマトランの時自分で嫌っていた力だぞ。』
シュウ『構わない、それに一部のいにしえの力・・・・・持っているし。』
その言葉に少し不安が残ったがソロモンはシュウにアルマトランの魔法技術を渡した。そしてシュウに言った。
ソロモン『また、俺の知恵を借りたきゃここに来いよ!シュウ!』
そういってシュウは深層意識から離れていった。
シュウ『・・・・・・・・ふぅー。』